| 喘息をよくし治すために(127) | ||||||
| 喘息大学学長 清水 巍 | ||||||
| 127. 全身精査を9月に 新薬が解禁されて、喘息のコントロールは一段と良好になりました。前号の「新薬解禁」についての講座は城北病院では8月23日(金)に行われました。多目的室にいっぱいの人が集まり、盛況でした。一人一人に新薬を使った感想を語って頂きました。その生の感想や意見が講座のテープに集録されています。「クオリティオブライフ(生活の質)」が向上しつつあり、新たな「喘息ライフ(人生)」が到来しつつある事を予感させる学習会となりました。また「喘息克服記念白山登山」のビデオも石川県内だけに放送された石川テレビの長目の放送や、それを元に短目に編集し直されたフジテレビ系で8月8日(木)全国に放映されたものもビデオで見て頂きました。その二つは声だけですが、テープに録音されています。それらはニッカイに申し込めば送料込みで1,100円で入手できます。 パルミコート200タービュヘィラーの粉の中身がロット番号によって違うというような発言もありました。どうも効き目が違ったので分解してみたのだそうです。粉の量が明らかに違っていたそうです。メーカーの調査や見解の結果では多目に入れてあるので分解するとそうなるとのことでした。1回量については大丈夫均等だそうです。心配ないことが分かりました。研究熱心な意見や感想、疑問が集録されています。 東京から体験入院に来られたAさんが、「東京には沢山の有名病院や有名な先生が沢山いるし、患者さんも多い。けど毎月こんな学習会やっている病院はどこにも無い。こんなに熱心にやられていれば良くなるはずだ」と感想を語っておられました。私たちのホームページに「Q&A」が新設されました。それが全体のアクセスの15%以上を占めダントツになりました。このように『喘息を良くする展望や条件』は整ったのです。 喘息の苦しさから開放され、ますます良くなっていく人生が訪れようとしている時に、どこかに癌が発生したり、手遅れになるまで成長していたり、脳卒中や狭心症、心筋梗塞が起こったのではたまりません。糖尿病が進行し白内障や腎障害、神経障害が起こったり、骨粗しょう症が進行して胸推や腰推の圧迫骨折を起しても困ります。ところが、一年一年、年がいきますのでそれらの危険はいやおうなく高まってきます。 10月1日からは70才以上の人の老人医療費が1割自己負担になります。高額所得者は(夫婦2人世帯で年収630万円以上、単身で380万円以上)は2割自己負担です。金沢市内の方は10月いっぱいで「すこやか検診」は終りです。健康保険本人、家族は来年4月1日から3割自己負担です。目白押しに自己負担増が待っています。 左ページに「改定健保法の概要」を掲載しました。一番いやなことは下の現行にある「負担上限」が外されることです。検査をすれば当然自己負担が増加します。何の検査をすればどれだけ自己負担が増えるのか財布と相談せねばならぬのが10月以降です。9月中に喘息に関係した検査(胸部写真や呼吸機能、心電図や血中テオフィリン濃度や副腎機能の血中コルチゾールなど)だけでなく、全身精査を外来で受けておけば負担が少なくてスミます。「すこやか検診や住民検診も充実していますから受けといた方が得です。健保本人や家族の方は早目がお勧めです。 是非お受けになって下さい。
上の表を見ても誰がどのくらいの事故負担増になるか、私にも分かりません。患者さんにしても10月1日から「窓口で払ってみて始めて分かる」ということになるのではないでしようか。従って9月中に「検査は済ませておく」というのが一番確実で安全な方法です。 最近、「老い」に関する本が私の周りに集まってきました。名古屋の喘大卒業生のお兄さんが城山三郎さんですが、その著「静かに健やかに遠くまで」人生は謂わば一つの長距離競争だ――が送られてきました。日野原重明先生(90歳の現役医者)「生き方上手」、「人生百年 私の工夫」、思想信条は違いますが石原慎太郎著「老いてこそ人生」、瀬戸内寂聴「寂聴生きいき帖」――今、私は1分後、頓死しても悔いはない――などです。そのうち2冊を読み終えましたがいずれも「老いに直面」しています。 私も60才になって「白髪が増えた」と嘆いていましたが、髭にも白いのが混じるのを発見してショックを受けました。そんなこともありこうした本に目が行くようになったのでありましょう。 誰しもが直面する老化、それを人生の最後の章にして、最後のクライマックスを飾るには健康が大切です。喘息が良くなる今、全身精査を早目に終えて、医療費アップに備えようではありませんか。そして健康に長生きしましょう。 |
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