喘息をよくし治すために(74)
喘息大学学長 清水 巍
74.一歩前進

 季節は早春から、盛春へと一歩前進しました。喘息大学第19回交流会がもうまもなくであります。中川武正教授(聖マリアンヌ大)による「世界の喘息医療最先端」で世界の情報を知ることができます。中川先生には、日本の最先端の話は私がするので、日本の医師や患者さんが知ることのできていない、とにかく「世界の話」をして下さいとお願いをしました。
 藤山恭子喘大教授には、2年前からお願いをしている「心と身体」の特別講演があります。卒業生や同窓生への再教育の重点として「くすりについて」がベテラン薬剤師により実施されます。くすりの進歩は日進月歩ですから、古い教育を受けたから、もう良いという話は通用しないのです。
 夕食大交流会は暮れなずむ柴山潟を眺めつつ、クィーンエリザベスで始めての椅子式宴会となります。加賀観光ホテル始まって以来の試みです。このようにして喘大の参加者は早春から盛春(青春には残念ながら戻れないけども)一歩前進を遂げます。御入学希望者、体験入院、精査入院(この喘大前後の期間、清水が主治医となって病棟のお手伝いをしてきた)の方は早目にお申し込み下さい。喘大参加者も早目に予約され、「盛春への切符」を手中にし、喘息をよくして下さい。
 わかば会員の方にとっても、この4月号は「盛春への切符」であります。表紙の色が変りました。「わかば会」が竹色から、さらに深いみどりとなりました。1年分の会費を納入された人にしか、このわかばは届きません。「年年歳歳 花相似たり、歳歳年年 人同じからず」という春の詩の一節があります。喘大、わかば会、このわかばも、年々同じように見えたにしても、内容の濃いものにしたいものです。
 そのために一歩前進がこの春に必要です。上はこの4月1日から喘息治療管理料が保険点数上で認められたことを示すものです。日喘連やわかば会、学会が努力をしてきたものですが、ようやく一歩前進したものです。25点というのは250円という診療報酬上の費用です。2割負担の自己負担のある方は一ヵ月に1回50円の負担で指導を受けられるというものです。
 入院の場合はピークフローメーターは自費ですが、外来では借りてやることができます。喘息日誌は自己負担ということになると思われます。自分が損する、得するという問題はさておいて、日本の喘息治療や管理の面で一歩前進があったのだという評価が必要ではないでしょうか。今のが壊れたり、都合が悪ければ、新しいのを無料で借りられるのです。
 運動や努力がなければ一歩前進はないのです。上に選挙戦の特集を載せました。激しい運動と努力その結果の一部を紹介しました。これも一歩前進の姿ではないでしょうか。
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